介護同居は突然やってくる…高齢者の転倒は寝たきり危険信号

子どもってよく転ぶよね。転ぶのが当たり前で、転んだら自分で起き上がれるように声をかける。
大きくなるにつれ転ばなくなってきて、でも高齢になったら、また転び始める。これが怖い。


高齢者の転倒、なぜ起こる?

30代半ばの時にね、社会人向けの運動会に出たんですよ。

ほとんどがそれなりの年齢だったんで、若者扱いだった私はリレーだの色々出ることになって。知らない人ばっかりの中で、みっともなくないようにと頑張ったんです。必死で走ったんです。そしたら!

頭で考えてる足の動きと、リアルの足の動きが違うの!足が思ってたんと違う動きするから、もつれるの!足が空回りするって、こういうことなの?ナニコレ怖い!

…これが更に高齢になったらって考えたら…「自分が思ってるのと違う動きをしてしまっている」という状況が日常なんだとしたら!

それもこれも筋力が衰えていくわ、関節の動きも鈍くなっていくわってのが基本。歩くにも何も、足が上がらなかったりするんだなぁっていうのを実感したわけですよ。怖いよ?「思ってたんと違う」感。筋力が弱るってことは体幹が弱るわけで、バランスを崩しやすくするってことでもある。

更に、反射神経が鈍るのも大きい。若いうちは転びそうになった時、当たり前のようにサッと手や足を出すことができるでしょ?それができなくなるわけ。怖い!


高齢者の転倒は即骨折につながるのがヤバイ!

小さい子供だったらすり傷つくって「痛いの、痛いの、飛んでけ~!」で魔法の絆創膏貼ったらおしまいですよ。私達だと時折転び方に失敗して捻挫することがあるかな。

でもね、高齢者が転んだら即「骨折」です。特に女性はホルモンバランスが大きく変わる閉経から後は、骨粗しょう症一直線で生きてきてる。スカスカの骨は、転倒の衝撃に耐えられないみたいです…。

頑張って毎日8,000歩あるいて、骨密度が70代前半って言われた義母さんですら転倒で大腿骨骨折です。リハビリ入院中には、退院日の朝に病院内でまたもや転倒して剥離骨折。70代前半の骨密度でもそれです。そのぐらい骨が弱くなるってことなんです。


高齢者の転倒が怖い本当の理由

私達でも骨折って怖いけどね。骨折したらできないこと沢山あるだろうし、生活ままならなくなっちゃう。

でも、高齢者の骨折は訳が違う。なんていうの…レベルが違う。一番怖いのが義母さんがやった「大腿骨骨折」。骨盤から膝までの骨が大腿骨なんだけど、ココで骨折やらかしたら即手術。他も似たようなもので、高齢になると自然治癒を待つことができないんだそう。

子どもと違って自然に治るのを待つには時間がかかり過ぎるのが原因。その間に筋力は着々と落ちていくのは、若者でも一緒なんだけど…高齢者は落ちてしまった筋力を戻すのも若者の何倍もの時間がかかるからね。だからこそ生活に直接影響が出ちゃう部分っていうのは、手術を勧められることが多いんだそうな。

でもね、手術するでしょ?義母さんは手術の後割と早くからリハビリ始めてたけど、当然痛いのよ。手術したところ。骨折のところ。ものすごい痛みに、リハビリを暴れて拒否する患者さんもいるんだそうな。ほんの数日でも体を全く動かさずに過ごして筋力衰えた上に痛みがひどいんだもんね。嫌だよね。

でもそこで逃げたら筋力低下まっしぐらなの。術後の経過が悪くてリハビリが遅れても同じ。義母さんはすぐに手術ができない事情があったらしくて、大腿骨骨折から3~4日あいちゃったから相当筋力ヤバかった💦よく歩けるまでにリハビリ頑張ったと、作業療法士さんも感心したぐらいに一般的には寝たきりになる人の方が多い状態だったそうで。義母さんスゲー。


とにかく高齢者が転ぶの危険!骨折はもっとヤバイ!

高齢者の骨折、特に下半身は寝たきりの危険性大ってこと!

自分は大丈夫だと思ってしまいがちなんだけど、年齢を重ねるにつれて出来ることは減っていくことにはなかなか気づかない。特に骨折につながる動きっていうのは、本当に日常的な些細な行動が発端の事が多いわけだから怖いのよ。

義母さんだって「冷蔵庫のものを取ろうとして振り返った」だけだもの。手首の剥離骨折も、何もないところで足がうまく上がらなかったからつまづいて手をついただけなんだもの。

そんな日常の些細な行動も、「自分はできるはず」という気持ちから。そうよね、振り返っただけだもん。ものを拾おうとしただけだし、ただ歩いていただけ。でも転倒はそこに起きる。それを覚えておいて欲しい。転倒=骨折というのを頭に置いておいて欲しい。そんで、できれば予防のための運動(筋トレ)をしておくのをオススメしたい。

ホントだよ。自分のためにも、家族のためにもね。

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