コロナ禍と、介護老人保健施設と、義母

義母が老健に入所して半年を過ぎた。3ヶ月ごとに老健から呼び出される際に聞く義母の生活、今の状況。時折出る今後の話。


老健の「3ヶ月」と「平均入所日数」

以前にも書いたけれど、老健というのは「リハビリ施設」なので年単位での長期入所は想定されていない。3ヶ月間きっちりリハビリをして、生活機能の改善を図る施設。でも、どこの老健も平均入所日数が9~12ヶ月ぐらいなんだよね。そこが老健を探し始めた当初は若干疑問だったわけだけど。

そんな疑問も、わが家の状況を考えたらすぐにわかることで。入所説明に聞いた「そうでない人もいます」という支援員さんの言葉を、「リハビリ目的で3ヶ月で退所する人ばかりではない」のだという事かと理解。そして平均入所日数が9~12カ月という事は、3ヶ月で退所する人の割合は低いんじゃないかと想像したわけだ。

それでも毎日しっかりとリハビリがされるのは3ヶ月と決まってる。なので入所時に「暫定リハビリ計画書」にサインをし、2週間ほど様子を見た後正式な3か月間のリハビリ計画書をもらう。更に長引く場合は、毎日のリハビリが週2~3日程度になるため再度リハビリ計画書にサインが必要になる。

更に3ヶ月が経過した半年後には退所に向けての話が出てきて、9ヶ月で「次は決まりましたか?」となるみたい。12ヶ月ではきっと「次が決まっていないなら、自宅での受け入れということで退所日時を決めましょう」になるのかなぁ…。


老健での義母の様子

もちろん、リハビリ計画書にサインしに行くたびに、老健での義母の様子を聞くわけだけど。まだちゃんと「外面モード」が出来ているのかも知れないね。問題行動や発言は聞かれない。ただ、ほぼ車いす生活になったようだという事は聞いた。

なぜ「ほぼ車いす」なのかは、今まで自宅で見てきた私や旦那には手に取るようにわかる。人がいる時には車いすで過ごし、誰もいない時は伝い歩きなどで行動するの。人がいるとトイレも車椅子で衣服の着脱も職員さんにやってもらうけど、誰もいなければ全部自分でやってますって。

2週間目の時は私達夫婦の話から「まさか」と思いながら様子を見て移乗も着脱も訴えがあるまま対応してたけど、3ヶ月目の時には「これがそうか!」と理解して対応を始めていて、半年目には「本人にやってもらっています😊」になっていたわけで。

ずっと自分では何もできないフリをしていたから、3ヶ月目の時に聞いた話では歩行リハビリになると過呼吸起こして一切やらなかった義母。今は過呼吸起こすことなく歩行リハビリをやっているようだとの話を聞いて色々と微妙な気持ちになったが、問題行動や暴言が出ていないようだと言うのだけは良かったと思った。


コロナ禍での施設の対応は?面会は…

高齢者に感染すると命に係わるコロナ。施設クラスターも怖いから、緊急事態宣言の時などは入退所を制限してる施設すらあるとニュースで見た。そんなことになる直前に入所できたわが家は、本当に運が良かったのだと痛感した瞬間だった。

そんなご時世だから、当然必要があって施設へ行った際もまずは手指の消毒から始まって、検温を済ませなくちゃ何も始まらない。ロビーから先へは施設利用者本人以外は立ち入り禁止。洗濯物など必要な生活用品の受け渡しは受付で職員さんとビニール越し。なので初期は一切の面会は不可だった。

義母のいる老健では 、緊急事態宣言中は「ビデオ通話面会はじめました」の告知から。予約必須で10分程度の面会。

緊急事態宣言が解除されてしばらくすると、次は予約制で、ロビーで10分以内の面会が可能になった。でも今、改めてホームページで確認したら、またオンライン面会のみに戻ってた。多分家族感染が増えていたり、施設クラスターの状況を踏まえての対応かなーと思ってる。


義母の面会は…

義母の3人の息子は、3人ともが「都心で仕事をしているから」ということを理由に面会へは行っていない様子。息子が行かなければ、その家族は行くわけがないほどに交流はなかった。介護が必要になる前ですら年に1度、正月に集まるだけの交流。旦那兄たちは単独で年数回片手で足りる程度顔を見ていたようだけどね。

最も交流が多い上に、入所直前まで一緒に生活していたわが家の家族は、「義母の息子(旦那)」と「いじわるヘルパーさん母子(私と娘達)」と「強盗(息子)」なので、旦那以外は面会に行ってもねぇ…という気分にしかならなくて誰も行かない。私は嫁だと認識される時は「いじわる嫁」だったからね。

会いたがって会いたがって、わが家に連絡をくれるのは義母の姉妹。ただ当然義母の姉妹だから高齢な上に、片道1時間以上かかる駅から遠い施設へ赴いて10分以内のオンライン面会では足も遠のくようで…。

入所してから今日までの間に、実は義母の誕生日があった。 確認はしていないけれど、誰も面会していないかも知れない。面会が大切だってことは分かってるけど。


今後どうしていくのか

老健の入所説明を聞いている時、旦那が「もうわが家に戻すことは一切考えていません」とはっきり言いきっていたのを覚えている。脳内出血を起こして入院していた病院で「一人暮らしは不可」と言われたので、もともと住んでいた家も売却してる。旦那の兄達は受け入れる気はなさそう。

ってことで、今後の事を考えなくてはいけないのだけれど。「我が家には戻さない」なわが家と「受け入れるのは無理」な兄達なので、当然のように施設関連を探す必要があるんだよね。ただ、まだまだ新型コロナウィルスの騒ぎが収束していない今、入れる施設はあるのか?なかったらどうするのか?などなど先は全く見えない。

次の施設なりなんなり、もう探し始めていていい時期のような気はするけど、私も旦那もまだ動いていない。どうなることやら…。

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