介護の準備。良かったもの/無駄だったもの
たった半年間だったけど、割と濃厚だった介護生活。買って良かった・あって良かったものと、反対に無駄に終わったものも。今回のわが家のパターンが全部の介護生活に当てはまるわけじゃないだろうけど、参考に記録。
目次
わが家の介護状況
わが家の介護は
- 歩行器を使用(手すりでも一応は歩ける)
- 階段などの段差は困難
- 1人での入浴は不可
- 認知症の傾向あり
- 義母に多動(ADHD)傾向あり
ギリギリ歩行器での動線を確保できたので、壁に穴を開ける手すり設置は見送ったのね。状況によって必要となれば、あとでもつけることはできるんだからってことで。で、階段は無理なので1Fリビング脇にある和室を義母の部屋に。和室の出入り口はリビングだけなので、義母の様子も確認しやすい。
義母には多動傾向が強くあるので、我慢は苦手だし、思い通りにいかないとすぐに癇癪を起こすタイプなので、色々と注意が必要だった。旦那はそういう細かいメンタル面には気づかないタイプなので、その辺は全部私が担った。
介護保険で工事をしたのは玄関前の外階段”手すり”
わが家の玄関から道路までは、段差の浅い階段がある。でも高齢のため出てきている「変形性膝関節症」や、入院その他による筋力低下などから、浅い階段すら昇降が難しい義母。平日3~4日はデイサービスへ通うため、他にも病院への通院なんかも考えるとほぼ毎日通らなくちゃいけないわけで。
病院での階段リハビリは手すりが標準でついていて、それにつかまりながらなら階段の昇降が出来ていた。わが家の状況を確認したあと、作業療法士さんは階段のリハビリを増やしてくれたんだけどね。ありがたや…。
ってことで玄関前に手すりを設置。おかげでフラツキ躓き時のために手が届く範囲で見守る程度で済んで、本当にありがたかった!
こんな感じのを道路際まで伸ばしてもらったわけ。デイサービスとかのお迎えの車のドア際まで手すりで行かれるように。工事自体も1日かからず完了してしまったので、最近のモルタルはすごいなぁと感心しきり。段差があるところは、本当に必要だと思ったわ。ちょー大事。
介護用ベッド・ベッド用手すりはレンタルで
これね、買っても良い品かなぁと思わなくもないけど、買うっていう選択肢はなかった。買ったら後始末に困るじゃん。施設に入るようになった時とか、邪魔でしかない。誰かが使うとも思えない。寝たきりになる前には施設に入ってもらいたいわが家では、不要になったら保管するのも嫌になる大きさ…。
年単位になってくれば買った方が安い!という金額になるかも知れないけれど、実は介護レンタルだと本人の状態に応じて変更が可能なのね。で、要らなくなったら引き取ってくれる。👈わが家はコレ重要。
更にはベッド用の手すり。ベッド柵も合わせてだけどコレ、かなり重要だった。まず、寝た状態から起き上がるのに柵を使う。起き上がったら立ち上がるのに手すりが欲しい。本当は座る時にも使えばいいんだけど、義母は「ドスン」と座るので使わない…腰の骨痛めるってばよ。
こんなやつ。本来の目的と違うけど、柵やら手すりにS字フックかけて袋をぶら下げたりもした。使用済みオムツを捨てるためのビニール袋とか、部屋を移動する時に持ち歩きたいものを入れておく手提げとかね。手すりで動線ができるので、歩かない部分にゴミ箱とかおいても安心で助かった~。
車椅子は購入で対応、購入の利点と失敗
実は介護同居になる前から購入していたのが「車椅子」。数か月に1度かかりつけの病院に通院していた義母は、同居前にも骨折をしたりなんだりで一人での通院が難しくなってた。毎回旦那が介助していたのだけど、骨折と変形性膝関節症諸々で歩く速度の問題もあって車椅子を購入。
実際介護同居をしてかかりつけ医が変わってからも、1ヶ月に1度は経過観察のための通院。かかりつけの他にも歯医者に行ったり、美容院に行ったり。認知症が顕著でなかった頃は、孫の部活の発表を見に行ったりもした。そんな時に車椅子大活躍。
歩行器でも歩けるから、午前中全部使って毎日通う接骨院とかはリハビリも兼ねて歩行器で出かけたけどね。そうでない時間がタイトな、無関係の大勢に迷惑をかけてしまうような時には車椅子の方がありがたかった。自分の家の持ち物だから、施設に入ってからもいつでも使えるからね。レンタルは施設に入ったら使えないから。
問題は、わが家で購入した車椅子は自走できないヤツだったこと。タイヤの横にあるもう一つの手で回す用のハンドルついてないヤツね。最初は良かったんだ。自走前提じゃなかったからね。でも施設に入って車椅子が標準の生活になったら、役に立たなかった…。場合によっては新しいものを購入していただくことになるかもって言われましたよ、と😢
実は歩行器もレンタルだった…理由は
病院を退院する際に必須と言われたのが歩行器。リハビリも歩行器をベースに行ってくれていて、自宅でも外出でも歩行器の義母。でも歩行器は購入しなかったのよ。意外❓
実は退院前の介護サービス利用の相談で「歩行器も色々な種類があるからまずは使ってみましょう。合わなければ別のと交換できますから」って言われたのよ。購入しても良いけど、まずはどれが使いやすいか試してみてからでもいい気がしますとも。
グリップの部分を手で握るタイプのものや、身体を預けるように肘とか脇を乗せちゃうものがあったり、キャスターが付いてたり付いてなかったりみたいな❓微妙なようで全然使い勝手が違っちゃう。画像みたいに折り畳みができるタイプなんかは、車に乗せやすいからデイサービスとかショートステイでも同じ歩行器持ち込んで使うならすごく便利。
結局わが家では、借りたものが使い勝手が良かったし、結果介護同居も半年だけだったのでそのままダラダラ使って買わなかった…。もっと長引くなら買ってたかもしれない。結局老健入ったとたんに車椅子オンリー生活だったから、買わなくて良かったって感じ。これもレンタルだから老健入る時点で返却。老健からは施設のをお借りしてました。歩いて生活する気配ゼロだったし。
玄関に介護用品レンタルで遮断器式バーを設置
遮断器式バー、イメージわきにくいかも知れないですけどこんなんです。
わが家はトイレに続く廊下の先に玄関があるのね。トイレの前には玄関の段差があるうえ、トイレのドアは手前に開く扉なので歩行器で行くのは危険。トイレに入ろうとすると手前にドアが開くから扉を開ける時に玄関に落ちやすいし、出てきてドアを閉めるにも歩行器でUターンってかなり危険。
そんな歩行器には微妙なわが家のトイレ前というか玄関に遮断器式バーを導入!丁度画像のドアの向こうが仕切りなく1段低い玄関スペースだと思ってもらうと、そこに手すりを渡すことで歩行器を使わなくても玄関前を通り抜けてトイレに行けるように!
これ、本当にありがたかった~。普通に介護品レンタルで付ける室内用の手すりにオプションで取り付けるやつなんだけどね。これがなかった時は時折夜中に玄関に落ちてたのよ…。息子や旦那が何度か玄関から引き上げたこともあったぐらいなので、絶対に欲しかったやつ。
…ただ、手すりを設置しても「メンドクサイ」発動で使わず転ぶこともあったわけなんだけど…😥
何気にラミネーターが大活躍?!
なんでラミネーター❓って感じだと思いますけどね。メンドクサイとすぐ甘えるけど、冷静な時は息子世帯の世話になっていることを申し訳なく情けなく感じる義母。すぐ甘えちゃうからリハビリにもならずに運動機能がすぐ低下しちゃう義母だから、出来るだけ自分でやってもらいたかったわけ。で、
- デイサービスの持ち物一覧表
- ショートステイの持ち物一覧表
- いつも間違えちゃう着替えの仕方
- いつも手を抜いてケガしかける場所の注意喚起
とかとか、そういうのをWordで作ってはラミネートして見えるところに置いておいたわけ。さすがに毎月のスケジュール入れたカレンダーまではラミネートしなかったけど💦
洗面所とかの水場はラミネートしておけば濡れなくても済むし、ぬれた手で触ったりちょっとした時に横に置いたりせず口で咥えることも多かったので、ただの紙を長持ちさせられたのよ。あと、ペラペラの紙だとゴミだと思って捨てられちゃうと困るから😢
実際施設の方々にも定期会議で見てもらって、褒められました💛カレンダーなんかも含めて、高齢者にわかりやすくて見やすい工夫頑張ったからね!少ない文字で、大きな字で、わかりやすくてシンプルなイラストで印象的に、色使い等々…。このままうちの施設でも使えそうです、ていうか作って欲しいぐらいです、とな!わーい😊
大きなものはすぐに決断しなくてOK
在宅介護なら、介護用品レンタルが使えるからね。実際介護の状態によっても違うだろうし、その人の個性と言うか性格と言うか、そういうのによっても違うと思う。レンタルできる間に費用の範囲で色々と試せばいいの。…って言われたし😊
利用者本人に何が合うのか合わないのか、必要か必要じゃないか。使ってみないとわからないこといっぱいある気がする。で、レンタルで使ってみて「買っちゃってもいいんじゃない?」と思えば買えばいいんじゃないかなって、今回すごく思った。
車椅子は介護サービス使えるようになる前に買っちゃってたからどうにもならなかったけど、今から買う人はハンドルとかあると良いんじゃないかな~とは思ったりします。
ただレンタルだからお金かかるからね。あと物と要介護度によっては介護サービスで使えないこともあるから、ケアマネさんと、レンタル品の担当者の方と話し合って決めるといいかな。